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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 1巻&2巻(谷川ニコ) 読了

2012-11-04 Sun 20:58:01

 さて、都市伝説に「くねくね」と言うものがあるのはご存知でしょうか。田舎の田んぼに現われるとされる怪異の一つで、その姿を見てしまったものは精神に異常をきたし、決して元に戻れないとされる、「見てはいけない」系のジャンルにあたります。初出は2ちゃんねるのオカルト板だと言うのが有力な説ですが、この始祖とされる文章の中で、「くねくね」を見てしまった、投稿者の兄が口にした言葉が「ワカラナイホウガイイ……」と言うもの。この言葉はこの怪異の異常さ、そして物語の不気味さを象徴するものだと言っても過言ではないでしょう。

 漫画レビューなのになんでまた都市伝説の解説やねん、と思われそうですが、今回紹介する漫画もある種そう言ったもの。「見てはいけない」「読んではいけない」そして、そういった経験がないなら「ワカラナイホウガイイ……」としか言い様のないもの。
 そんな、「ある経験」のある人間にとってはまるで劇薬のような漫画。例えるならば封印したい記憶を生きたままレクター博士に脳味噌ごと抉られるような感覚。それが今回紹介する、「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」です。……と言っても、既に各種掲示板や某動画サイト等で有名なので、さして語る必要も無いとは思うのですが、まあ、せっかく買ったし、読んだしと言うわけで紹介しようと思います。ただし、ニ巻分の内容を詳細に紹介しようとすれば膨大な文字数になってしまうため、ある程度簡略化した、大雑把なレビューとなることをご了承ください。

 まず、この漫画のタイトルは「僕は友達が少ない」なんかのラノベを連想させますが、内容は……前者をポップでキッチュな「アダム・ウェスト版バットマン」に例えるなら、この漫画は「ダークナイト」のようなもの。友達はほぼ皆無。恋愛?そんな要素はありません。所謂「オタク」であり「喪女」である、高校一年生の主人公「黒木 智子」。彼女は「高校生になればモテる」と思い込み、念願の高校生生活を始めるのですが、そこに待っていたのは二ヶ月近くも高校生と会話をしていない、「ぼっち」と言う現実。隣人部?ないですよんなもん。それどころか、彼女は会話をしなさ過ぎて教師とすら口を利けない始末。そこで弟を強引に巻き込み、「モテるためのトレーニング」を始めるのですが、その結果は教師に「あっ…あっ…さ…さ…さよなら〜〜ふふ…へへへ…」と挨拶が出来ただけで「普通にものすごく自然に人と会話が出来た」と喜ぶレベル。
 ……つまり、この漫画は終始こういった内容です。「モテない」上に「ぼっち」の救いようのない日々をギャグを交えつつも、かなり忠実に描いた内容。つまり、要するに、「ワカラナイホウガイイ……」世界なのです。

 第一巻はまださしてダメージがでかくないのですが、問題は二巻に出てくる智子の従妹、「きーちゃん」が出てくる第14話〜16話。智子は彼女に散々「嘘の」彼氏自慢を行っていたため、はたしてその嘘を突き通せるのか、と言うのがこの「きーちゃん」編。
 しかし、智子の野望……と言うか、嘘は早くも15話にして大崩壊。「ゴミを見るような目」でまで見られるようになってしまった智子は、地にまで落ちた名誉を挽回しようと、地元の駄菓子屋でいい所を見せようとするのですが、その方法が小学生相手にカードゲームでイカサマを行ってまで勝つと言うもの。おまけにそれはきーちゃんに全てばれていて、名誉挽回どころか「捨てられた子犬を見るような目」にランクダウンする始末。……正直、この「きーちゃん」編ほど読んでて心臓抉られるような話はありませんでした。いや、自分も年下の従兄妹を持つだけにですね、その……。

 他のエピソードも「何もしないまま過ぎていく夏休み」「花火大会に誘う友達がいなくてぼっち化」など、あるあるネタと言うか、正直もうこっちのライフを削りに削り、さらにマウス重戦車で轢き潰した挙句、ドーラの主砲を直撃で喰らうようなもの。正直死刑宣告に近いような内容です。
 ですが、ある程度ギャグやパロディを挟んでくれているのがせめてもの救い。ギリギリのラインでこちらにトドメを刺すことはなく、なんとか読了できるラインに仕上げてくれています。また、主人公である智子のビジュアルが(二次元補正有りとはいえ)決して不細工なわけではなく、むしろ可愛い部類に入っていると言えるのがせめてもの救いでしょうか。

 そんな感じで、なんと言いましょうか。「痛気持ちいい」とでも言いましょうか。グサグサと心に刺さるものがありつつも、どこか楽しんで読める。どこか不思議な漫画となっています。正直言って、人によっては個人的なトラウマを相当掘り返してくると思うので決して万人にお勧めできる漫画とは言えません。しかし、不思議と読むことを止められない、そんな魅力があります。
 原作の最新エピソードはWeb上で無料で読むことが可能なガンガンONLINEで公開されているようなので、まずはそれを読んでから購入を考えてみてはいかがでしょうか。個人的には結構お勧めの一作です。

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