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【ネタバレ注意】ばくおん!! 2(おりもとみまな)読了

2012-10-24 Wed 12:46:20

 もう流星のアーカディアのカウントダウンを毎日更新してる時点で前口上要らないっすよね。なんかこう、時代劇や特撮ヒーローだと「お約束」となっているものを言えないのは寂しくはありますが、もう説明しなくても恐らく九割九分九厘の閲覧者さんには「ヲタ臭えブログ」だと認識してもらえてるでしょうし。残り一厘の方にはこれが中の人の本性なのでもう堪忍してとしか。理解できなきゃFast and Furious TOKYO DRIFTの勘違いした日本観の素晴らしさを長文で書くまでです。……って結局前口上言っとるやないけ、と言う天丼ですねー。

 さて、明日はForza Horizonの発売日!そしてその翌日は流星のアーカディアの発売日!……と言う訳で、明らかにこのニ作品に時間を奪われ、このタイミングを逃すと記事の更新は不可能だと判断し、「漫画」カテゴリの更新第ニ回をここに持ってきました。

 今回紹介するのは、同カテゴリの第一回でも紹介した、おりもとみまな先生のバイク漫画、「ばくおん!!」の最新刊である、第二巻です。一巻では主人公が自らの愛車、ホンダCB400SFを手に入れ、友人たちと短距離のツーリングに行くエピソードまでが収録されていましたが、二巻でメインとなるエピソードはなんと長距離ツーリング!それもライダーやドライバーにとってはある種聖地とも言える場所、「北海道」を舞台に、いつもの面々が楽しいバイクライフを見せてくれます。
 が、その前に各エピソードの紹介から。まずは第九話「はいぶ!!」この話では「実はバイク部が存在しない(かつて存在した)部活だった」ことが明らかにされます。そして、羽音や恩紗たちはバイク部復活を目指すのですが、バイク部廃部の裏には劇中でも謎の登場人物として描かれている「来夢先輩」の過去が関わっていて……と言うわけで、来夢先輩、そして羽音たちの通う学園の校長を務める「たづ子」の過去を中心とした一話となっています。しかし、過去が描かれたと言ってもそれで来夢先輩の正体など当然ながら分かるはずもなく。むしろ「アンタ何歳?」とか「今まで苗字無かったの?」とか色々と謎が深まるだけのエピソードとなっています。
 
 続いて、第十話「おべんきょ!!」この話の冒頭で、この第二巻の核を占めることになるエピソードである、「北海道ツーリング」の話が出てくるのですが、主人公である羽音を含め、バイク部のメンバーは(来夢先輩を除き)全員学生。学生にとっての最大の関門、「期末テスト」が待っていたのでした。そこで、バイク部の面々は勉強会を開いて期末テストに備えようとするのですが、ここでまさかの妨害者が。その正体はバイク部員にして、「ワルに憧れるお嬢様」三ノ輪 聖。第一巻でのチキンレースなどからも分かるように、どこかズレた「ワルの世界観」を持つ彼女はこともあろうに「赤点=ワル」だと思い込み、皆を巻き込もうとするのですが……。このエピソードでは、凛の意外な(?)常識人っぷりと、北海道ツーリングでの「相変わらずな」凛の父親の自爆事故も語られ、地味ながら、北海道ツーリング編での複線となる言葉等が出てくる一話となっています。

 そしてなんとか期末試験を切り抜けたバイク部の面々。ついに迎えた夏休み!さあ北海道でのツーリング!……のはずが、バイク部の面々は時間の勘違いから(来夢先輩を除き)フェリーに乗りそびれ、東北道キャノンボールをすることになるエピソードが第十一話「きゃのんぼーる!!」です。このエピソードでは「相変わらず落ちる早川&聖のコンビ」「イエス・キリストは鈴菌患者(末期)だった上に『聖杯』はスズキの湯呑(スズキ純正部品)だった」などのユニークな小ネタが次々と登場し、キャノンボールのスピード感と言うよりも「鈴菌濃度の濃さ」が印象に残る一話となっております。個人的にはスズキ党なので、色々と楽しめたエピソードでした。

 さて、東北道キャノンボールを無事完走した面々はついに北海道に到着!北海道ツーリングが本格的にスタートするのがこの十二話「おんせん!!」です。いきなりドゥカティの自虐的なネタ満載から始まるこのエピソード、この一話辺りから早川さんの変態っぷりが目立ち始めます。そして、このエピソードはタイトルにもあるように、「温泉」が出てきます。勿論お色気的なサービス展開……と言うものはなく、凛の悲惨(?)な過去がまた一つ明らかになる、そんな展開が待っています。ある意味この漫画らしいと言えば、この漫画らしいのですが……。
 そして、この話のラストで出てくるのは有名な都市伝説のパロディ。知らない人は「ロールスロイスは壊れません」で検索しましょう。

 北海道ツーリングも通算三日目(?)に入り、各メンバーの最高速自慢がきっかけで始まるちょっとした出来事を描いた、凛中心のエピソードがこの第十三話「さいこうそく!!」地味に早川さんの負けず嫌いっぷりや、来夢先輩の「とても公表できない最高速」などが明らかになったりと細かいネタを挟んでいるのですが、この話で中心となるのは凛。第十一話で羽音がキリストを助け、そのお礼にと手に入れた聖杯(スズキ純正部品湯呑・オリジナル)を「スズキ党だから」と凛に譲ります。「それをくれた人がね 不死のサカズキだって きっと凛ちゃんを守ってくれるよ」と羽音は凛に告げるのですが、そんな事は当然ながら信じていない様子の凛。そして北海道特有の遥かなる直線道路にへと到達した面々。ここで凛は敢えて皆と距離を置き、最高速チャレンジに挑戦するのですが、そこに現れたのがキタキツネ。ここで第十話の凛の父親のエピソードが複線となってくるのですが、幸い(?)にも、「聖杯」の力により父親のようなクラッシュは避けられた凛。
 ここでまた、第四話のような素直で可愛い凛が見られるのですが、それはまた、実際に読んでのお楽しみと言うことで。

 続いて、北海道の観光名所を巡りつつ、日本最北端の地、宗谷岬を目指す、北海道編最大のハイライトとも言えるエピソードがこの第十四話、「さいほくたん!!」このエピソードでは今までの話と違い、各地を観光するバイク部の面々などの様子が描かれ、読んでいる側もちょっとした小旅行気分を味わう事が出来ます。しかし、旅行のスケジュールに寄り道は大敵。当然のように時間が厳しくなったバイク部の面々は大急ぎで宗谷岬を目指してそれぞれの愛車を走らせます。そして、彼女達を待っていたのは日本最北端の地が見せる最高の景色と、失恋の悲しみから50ccのモンキーごと自殺を図ろうとした女性!……まあ、失敗するわけなのですが。
 さて、この女性は何者なのか?彼女の正体、それは助けに向かったバイク部の面々も見知った顔。第九話にて初登場した、羽音たちのクラスの担任、猿山先生なのでした。
 なんでも、十三回目の失恋をきっかけに、日本最北端の宗谷岬にロマンを感じ、そこで自殺をしてやろうと考えていたらしい猿山先生。……この漫画、大抵常識人が出てきませんが、この人も十分頭おかしいです。そして、彼女と合流し、同じ宿に泊まる事になったバイク部の面々は彼女をバイク部の顧問にしようと一策練るのですが、ところがこれが失敗(?)の元だった。
 なんと彼女は「酒を飲むと女性好きに変貌する」滅茶苦茶な悪癖の持ち主だったのです。そして彼女に翻弄されるバイク部の面々。しかし、そこで救いの手を差し伸べた(?)のは「校長(たづ子)先生に『バイク部員に何かあって私の責任問題になったらお前を殺す』」と脅されていた来夢先輩なのでした。

 そしていつかはやってくる旅の終わり。北海道編最後のエピソードとなるのがこの第十五話「きかん!!」です。ガッカリ観光名所として有名な時計台を探したり、本場(?)のラーメンを食べたり、おみやげを探したりと最後の観光を楽しむバイク部ご一行。
 ……しかし、楽しい時間も終わり、ついに日常へと引き戻される瞬間がやってきます。
 敢えてこの話については多くは語りません。実際に自分で読んで、「旅の終わり」を目にしてください。

 そして地元に帰ってきたバイク部の面々。長旅で疲れた相棒を労わってやろうと、洗車を行うのが第二巻収録の最後のエピソード、第十六話「せんしゃ!!」です。このエピソードについてはぶっちゃけ、「おんせん!!」で回収できなかった分のお色気回だと言い切っちゃってもいいくらいのお色気シーンが待っていたりします。そして当然のようにオチ担当になる凛と、バイクだけではなく、車でも洗車を経験したことがある人間なら「あるあるw」と言ってしまう洗車の苦労を無にするオチ。
 洗車直後って、不思議と雨が降るんですよね……(遠い目をしながら)

 と、こんな感じのエピソードが収録された「ばくおん!!」第二巻。漫画ならではのファンタジーな要素も多いのですが、読んでいるこちらもまるで彼女達と一緒にバイクで北海道をツーリングしているかのような錯覚に陥り、また、「バイクに乗りたい」と強く思わせてくれる素晴らしい内容でした。
 しかし、現実は車の免許のオマケに付いてきた原付免許のみ。彼女達のように中免なんて持っていません。ならば猿山先生のように50ccの原付で北海道を目指すか?
 ……約1160km(県庁所在地間)の道のりを50ccで走れと!?
 と、そんな感じで、当面は(どっちみちバイク持ってないですし)この漫画を読んで、気分だけでも北海道へツーリングしたと言う事にしておきましょう。
 一巻もバイクの魅力を十分に語ってくれていたこの作品ですが、個人的にはこの北海道ツーリング編はさらにより強く、バイクの魅力を伝えてくれる内容だと思っています。
 バイクに乗っている人も乗ってない人も、興味のある人もない人も、お勧めの漫画です。

 あとGSX400Xインパルス(GK71E)は名車。

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