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「テケテケ(2009年)」視聴完了。

2013-02-03 Sun 22:54:38

 さて、皆さんは都市伝説、「テケテケ(『てけてけ』表記も有り)」をご存知でしょうか。恐らくは口裂け女、トイレの花子さんに次ぐバリエーションを持つ怪異の一つでしょう。最も有名なパターンの話としては、「冬の駅で女子高生が鉄道に轢かれ、上半身と下半身が分断された状態で生存してしまい、駅員に向かって上半身だけで移動し、それを見た駅員は発狂してしまった」と言う物でしょうか。

 有名な都市伝説だけあり、各数の創作で時としては主人公の味方、あるいは回避不可能の死神のような怪異として描かれる事もある、都市伝説界の四番打者とも言える存在でしょう。……個人的には某ゲームでの「尻に目と足が生え、やたら逃げ足が速い別の意味で恐怖の象徴」であるアレが思いつくんですが。あのゲームは難易度的にトラウマ。

 ……少し脱線しました。今回見た映画は邦画ホラー、それもこの「テケテケ」を主題にした映画、「テケテケ」です。しかし、この映画のテケテケは映画オリジナルのアレンジとでも言いましょうか。同じく有名な怪異である、「カシマレイコ」とミックスされ、さらに「リング」の貞子のようなタイムリミットが設定され、なおかつ異常な身体能力を持つ、オリジナル、もしくはそれに近い設定の「テケテケ」を知る者からすると「?」の付く設定となっております。

 しかし、この独自の設定によりテケテケの行動にある程度の法則性を持たせ、そしてタイムリミット内で解決せねばならないと言うホラー性を生み出すことに成功しており、またそのテケテケ役の役者さんの特殊メイク、そしてCGが邦画としては素晴らしく、案外侮れない作品となっています。

 ですが、いくつか残念な点も。まず、テケテケ=カシマレイコとしてしまったことにより、カシマレイコの対抗策=「呪文」を唱えない限り不死・不可避の存在としておきながら、この映画(「テケテケ」)では主要な人物がその設定に気付かない事。これは続編の「テケテケ2」で活かされる設定なのですが、一作で完結すべきでは?と若干疑問符を抱きました。そして、(恐らくはこれも「テケテケ2」で明かされるのでしょうが)テケテケの動機が不明確。「慰霊碑を破壊された事による祟り」なのかと思いきや、慰霊碑を修復しても生存している辺りは説明が一切なく、それがこの怪異の恐怖性とラストでのどんでん返しに繋がるのでしょうが、視聴者としては若干理不尽さを感じる点も。尤も、理不尽さが和製ホラーの特徴ではあるのですが……。
 そして次に、人間関係や地理関係の説明不足。冒頭の事件を名古屋で起こしておき、名古屋が舞台なのかと思ったら、次のシーンでは東京に、そして次のシーンでは兵庫にと舞台がポンポン飛ぶ。そして、「お姉ちゃん」と呼び、実姉のように思わせながら、死後に「従姉」だと明かされる。この辺は視聴者が混乱するので明確に説明して欲しかったですね。
 また、これが最大の問題点。肝心のテケテケの描写。「テケテケ」と言う怪異は、下半身を失った女性が膝だけで「てけてけ」と音を立てて歩くから「テケテケ」なのですが、この映画のテケテケは走る、ジャンプする、そしてジャンプから一切の武器を持たずに体を切り裂くとアクション三昧。そしてまた、終盤の終盤まで只管シルエットでのみ存在され、テケテケの顔すらよく分からない。勿論、それが恐怖を増徴させるのだという意見もございましょう。ですが、流石に引っ張りすぎです。結局メイキングで見るまでテケテケ役の役者さんのメイクちゃんと見れませんでしたもん。

 さて、ここまで読んで勘の良い方ならお気づきでしょう。間違った生態・やったら死ぬ人物・スプラッタ描写……。

こいつは和製「プテラノドン」だ!!

 自分にとって、「プテラノドンと同じである」と言うのは最大限の褒め言葉。つまりはこの映画、「適度にツッコミを入れつつ、わーぎゃー言いながらスプラッタを楽しむ」そう言った目的だと中々にお勧めの映画です。ただし、和製ホラー特有の「這い寄る様な恐怖」を味わいたい方にはお勧めできかねます。和製でありながら、欧州ホラーのような馬鹿馬鹿しさを持ち合わせた快作。それがこの映画、「テケテケ」です。

 あ、でも「テケテケの怖い映画見たいんじゃー」って人は別の映画探しましょう。「ショーン・オブ・ザ・デッド」を見て「ゾンビによる世界の終末感が足りない」と言うようなものですから。

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 Forza Horizonはもうなんか一段落着いてしまった感がありますので、これからは更新頻度減るかもです。……11月DLCについては、月末にシーズンパスを購入する(予定)なのでしばしお待ちを……。

 さて、過去の記事なんかで前口上として映画ネタを散々出したあたりからも分かるように、自分は映画好きです。それも基本的には娯楽作。頭を使って監督の意図なんかを考えるタイプの映画よりも、コーラとスナック菓子片手にツッコミを適度に入れたりしながら見れるような、そんなタイプの「大衆の娯楽としての映画」が大好きです。たまに気まぐれを起こして、所謂「頭を使うタイプ」の名作なんかも見たりしますけどね。

 そして、「映画」と言うカテゴリを作ったものの、記事を未だ書いていない事も過去に記事で語った通り。「好き過ぎてかえって書きにくい」と言うやつですね。ですが、今回はそんなプレッシャー(?)に負けず、一本、ちょっと気に入った映画の紹介をしたいと思います。

 その名もズバリ、コーエン兄弟が製作したコメディ映画「赤ちゃん泥棒」。
 この作品はニコラス・ケイジ演じる元コンビニ強盗(などのチンケな犯罪の常習者)の「ハイ」と、ホリー・ハンターが演じる警察官の「エド」の出会いから始まります。チンケな犯罪を起こしては刑務所送りを繰り返すハイと、その度にハイの写真撮影を繰り返すエド。何度目かの入所と出所の後、エドに対する恋心が芽生えたハイは「真人間になろう」と更生を決意。エドにプロポーズを行い、二人は幸せな結婚生活を始める……までがプロローグ。
 物語はここから始まります。犯罪から足を洗い、真面目に鉄工所で働くハイと、エドの夫婦生活は順調そのものでした。ただある一点を除いては。……エドは不妊症だったのです。
 そして、不妊症が発覚してからの夫婦生活は一転。エドは無気力になり仕事を辞めてしまい、ハイも以前のようにはいかなくなりました。そこに飛び込んできたのが、地元の名士、「ネイサン・アリゾナ」の家に五つ子が生まれたとのニュース。「これは天の助けだ」と思ったハイとエドはなんと、このアリゾナ家から赤ちゃんを一人さらって来てしまうのです。さあ、ここからが物語が面白くなっていきます。「ネイサン・ジュニア」改め「ジュニア」と名付けられたアリゾナ家の赤ん坊。始めのうちは上手く行っていた育児生活ですが、ハイの悪党仲間が脱獄して居つくわ、ハイが上司とトラブルを起こしてクビになってしまうわで徐々に狂い出す彼らの生活。
 そして、アリゾナ家では「子供が誘拐された」とFBIまで呼び出す大騒ぎ。おまけに謎の賞金稼ぎ、スモールスも絡んでくるわで物語は笑いと混沌に満ちた、クライム・コメディと化していきます。特に「ハイの見た悪夢」として登場する、スモールスのインパクトは爆笑もの。野兎相手に手榴弾を投げ、トカゲはショットガンで吹き飛ばす。おまけにそれが冗談や夢ではなく本当なんだからタチが悪い。
 さて、職を失ったハイとエド。彼らはオムツを手に入れるために「再び」コンビニ強盗にへと手を染めます。この一連のシーンは笑いが耐えません。ハイ、エド、コンビニ店員、犬、警官がそれぞれ街中を行ったりきたりの追跡劇。オムツのためにこれだけの大騒ぎになろうとは、誰が想像できたでしょうか。
 そんな愉快な追跡劇も終わり、滅茶苦茶なことになってしまった自分達の生活に疲れきったハイに対し、悪党仲間のゲイルとエビルが「田舎の銀行を襲おう」と犯罪計画を持ちかけます。金銭的に困ったハイは彼らの計画に乗ろうとするのですが、そこでひと悶着あって、ジュニアが「ネイサン・ジュニア」であることが彼らにバレてしまいます。さあ続いては格闘戦です。家の中で三人が大暴れ。壁はぶっ壊すは家具は滅茶苦茶にするわの大騒ぎ。そしてジュニアを奪われてしまったハイとエドは彼らからジュニアを取り戻そうと追跡を始めるのですが……。
 一方、ジュニアを奪ったゲイルとエビル。「身代金と銀行強盗で大儲けだ」と犯罪計画に心躍らせる二人。ところが、彼らには悪癖が。なんと、ジュニアを車の屋根の上に乗せっぱなしにして発進してしまうのです。彼らも彼らでジュニアのオムツのために強盗を働くのですが、肝心のジュニアを屋根の上に乗せたまま発進してしまったために大慌てでジュニアを拾いに行く羽目に。と、シリアスな状況であるはずですし、ゲイルとエビルも憎むべきキャラクターであるはずなのに、何故か憎めないように、そして笑いを忘れさせないように描いてくれているのには好感が持てます。
 さてさて、ジュニアを無事拾い、強盗に入った二人組。強盗計画は無事成功……せず、車内でカラーボールが大爆発。視界を奪われた上、「またしても」ジュニアを屋根の上に乗せたまま……つまり、銀行に置いてきたと言うとんでもない失態。
 そこに追いついたハイとエド。ジュニアが銀行に取り残されてると知るや、車をぶっ飛ばし、銀行を目指します。
 ところがそこに現われた一台の古ぼけたハーレー。そして乗っているのはまるでマッドマックスの世界から抜け出したかのような銃と手榴弾で武装した男。……そう、スモールスです。
 一瞬の差でスモールスにジュニアを奪われ、オマケに車を吹き飛ばされた二人。しかし、スモールスはその程度で諦める男ではありません。ハイとエドにトドメを刺そうと追跡劇を開始。ナイフは投げるわ銀行の中をバイクで走り回るわの大騒ぎ。しかし、ハイの機転により、エドとジュニアは逃亡に成功。そして格闘戦の末、スモールスは自らの体に装備していた手榴弾で爆死と言う壮絶な最期を遂げるのでした。

 そして、アリゾナ家にジュニアを返しに行ったハイとエド。ネイサンは彼らの事情を知り、見逃す事と、「夫婦に必要なものは愛だ。離婚する前に一晩だけでも考えろ」との言葉を残し、部屋を去っていきます。
 そんなこんなで、ある夫婦の思い付きから始まった大騒ぎも無事解決し、物語はハイの見る夢と言う形で「その後」を描いて終わります。無事に育っていくネイサン・ジュニア。彼の元には匿名の夫婦から送られるプレゼント。ゲイルとエビルは刑務所に自らの意思で戻ることを選択し、ハイの上司は「ハイがジュニアを誘拐したんだ」とポーランド人を馬鹿にしたジョークを交えてポーランド系の警官に訴えます。そしてそれよりも更に未来。ネイサン・ジュニアは立派な大人として成長し、ハイとエドと(思われる)老夫婦の下には彼らの子供や孫達が訪れ、幸せな家族パーティを開いている……。そんな「未来」を予感させる「夢」と言う形でこの映画は終わります。

 実は自分、あまりコーエン兄弟製作の映画と言うのは見たことがなかったのですが、この映画は本当に面白いと思える映画でした。ひたすら笑えて、そして最後にはホロリとさせられる。登場人物の大半がどこか欠点を持つロクデナシばかりなのに、何故か誰も憎めない。とても愉快で、そして優しい映画です。
 古い映画ですし、有名な作品なので自分が今更レビューを書いたところで意味があるのか?と言う気もしないでもないですが、「お気に入りの映画」と言える一本に出会えました。この出会いに感謝です。

 ……なお、映画カテゴリは恐らく「半年に一度」とかそういった更新になると思われます。やっぱり見るのに時間がかかりますし、もう内容を空で言えるほど見た映画でも、改めて今の目線で見ることで新たな発見があるかもしれませんし。……あとまあぶっちゃけ、レンタル上がりのをVHSで所有してる映画が多いんですよね。なので、見ようと思ったら一々ビデオデッキの配線からやらないといけないと言う手間が。DVD化されなかったB級映画なんかも持ってるので、そういうのもいつかは紹介したいんですけどね。
 そんな訳で、初の映画カテゴリの記事はコーエン兄弟製作、「赤ちゃん泥棒」でした。Forza関連の話題を求めて当ブログに来られた方にとっては肩透かしのような記事かもしれませんが、映画と言うものは本当に素晴らしく、人生を楽しくさせてくれるものです。どんな映画でもかまいません。大作でも、B級でも、アルバトロス配給のクソ映画でも。気になった映画があったら是非見てみてください。きっとその二時間は、あなたの人生にいい影響をもたらしてくれますから。

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